学級通信

2学期「木」≪まなぶ編≫報告2012.08.26

8月19日(日)、あかり学級2学期「木」第1回≪まなぶ編≫を行いました!
今回の目的は、盛岡市や岩手県の森林資源について知ること。
・・・ということで、さまざまな方面で森林に関わる4名をお招きし、森林に関するさまざまなお話しをしていただきました。
まずは、岩手県森林組合連合会の平野さん。

被災地の状況や、間伐材を活用した復興住宅プロジェクト「森の貯金箱」の紹介など、興味深いおはなしでした。

上の写真は、地域型復興住宅「森の貯金箱」で建てられた住宅です。

すべて岩手県産の木材で作られていて、かわいらしい外見☆

釜石地方森林組合さんの事務所は、このプロジェクトのモデルハウスとして建てられたそうですが、県産材で建てられた事務所だなんて、う、うらやましいです。

 続いて、盛岡市農林部林政課の林崎さん。

盛岡市の森林の状況や森林の機能などについてご説明いただきました。

この県庁所在地盛岡でも、面積の70%(?)くらいが森林なのだとか。改めて驚きました!

そして盛岡市では、盛岡市産の木材を使って住宅を建てると、建築経費に補助金をいただけるのだとか。住宅を新築・改築する予定の方は必見です。

http://www.city.morioka.iwate.jp/sangyo/ringyo/015549.html

3人目は、NPO法人 吉里吉里国の芳賀さん。

震災直後からの体験の数々と、吉里吉里国の取り組みをしている想いなど、熱く語っていただきました。

特に、震災直後に行政などからの支援が行き届かない中、自分たちの力で助け合って生き延びてきたという話からは、「できることからやる」「自分たちのことは自分たちでやる」ということが、当たり前ながらも大切なことだと再認識しました。

ここでちょっと休憩がてら、あかり学級恒例の「体操の時間」!
謎のダンサー・じゅんちゃんと一緒に、今日もみんなでリラックスします。

・・・あつい~!!汗だくになりましたが、汗といっしょに老廃物も出ているはず!と、前向きにとらえましょう~。

最後は、アースデイマーケット実行委員会の松田さん。

アースデイマーケットなどでおなじみの「竹テント」のウラ話や、森林や農業に関するさまざまなおはなしを聞かせていただきました。

個人的に印象深かったのは、港区の取り組み「みなとモデル」の話。

「区内で延べ床面積5,000平方メートル以上の建築を行う建築主に、一定量以上の国産木材の使用を義務付け、その使用量に相当する二酸化炭素(CO2)固定量を区が認証する制度」(下記HPから引用)だそうですが、大きな建物がたくさんあるであろう港区で、そんなことが義務付けられているだなんて、驚きです!

http://www.city.minato.tokyo.jp/chikyuondanka/kankyo-machi/kankyo/shisaku/h231001model.html
後半戦は、講師の皆さまと参加者の皆さまによるパネルディスカッシュン!!
皆さまからのさまざまな質問・意見を講師の方々に聞いてみました。

面白すぎてまとめきれませんので、ひとつだけ質問をご紹介。
Q「県内の雇用創出について、森林を活かした面白いやり方はありませんか?」
A「「木材」を売ることにこだわらず、森林そのものを売る「森林セラピー」とか。」
A「「林業」というよりも、自伐林業、漁家林家など、やりたいくらいの量をやる林業が良い。多くの方法で収入を得られれば、多少の不景気は怖くない。」

などなど。

ブログ執筆者の家にも、少しばかり山があるのですが、今度、自分の家の裏山を観察してみようと思いました。岩手に住むわたしたちは、なんと恵まれた環境に暮らしているのでしょうか!

さて、次回は、9月22日(日)、≪やってみよう編≫として、今回の講師である芳賀さんが活動されている、大槌町の「吉里吉里国」へお邪魔し、森林整備体験などをおこないます♪