夏休み“くずまきエネルギーツアー”報告 ①2012.08.01
7月28日(土)にあかり学級夏休み企画として、ミルクとクリーンエネルギーの町葛巻町に行ってきました。
今回の目的は、畜ふんバイオマス、木質バイオマス、風力発電についての学びの遠足でした。
参加者は盛岡市近郊、花巻市、北上市、大槌町、そして東京、埼玉からも参加してくださった方も!これは嬉しいですね。
まずは高原牧場内の畜ふんバイオマスプラント前で受付をし、葛巻町さんからいただいた資料を配って、いざスタート!
今回1日各施設を案内してくださるのは、葛巻町役場の吉澤晴之さん。
吉澤さんはあかり学級スタッフの石田、黒澤の同窓生でもあり、今回見て回るコースの視察案内を数多くこなしてきた頼れる案内人です。
ではさっそくプラント内に入ってみましょう! 受付をしてもらい、葛巻町さんからいただいた資料を配って、畜ふんを扱っているということで、正直臭いがキツいのではないかと心配していましたが、これが思ったほどではない。
要は生の糞尿は臭いがキツいのは当然なのですが、一度発酵させたものはそれほど匂わなくなるそうです。お、これも発酵パワーか。
葛巻町内で1日あたり3トンの家畜の糞尿が発生するようなのですが、ここではそれを、堆肥、メタンガス、液肥の3つのものに分けて、そこから電気、熱、農作物への肥料や牧草地への還元を進めています。
見学途中、参加者さんのお子さんが、液分をメタン発酵槽に送る段階の物を見て『臭いには色があるの?』と。子供らしいシンプルな質問がいいね。
きっと色があるとしたら黄色に違いないな。ふふ、子供達にはいつも和まされますね。
ここで作られたメタンガス。ガスでエンジンを回し、電気を発生させ、同時に熱もこの施設内で利用しているそうです。
何より驚いたのは、このプラント以外にも堆肥作り等、様々な仕事があるようなのですが、ここは一人だけで管理しているそうです。
さて、お次はこれまた牧草内の木質バイオマス発電施設です。
森林の間伐材をチップに加工した物を利用し、月島機械(株)との共同研究で実験的に運用していました。チップをガス化してガスエンジンを回し発電。それを同牧場内の宿泊施設で利用。
しかしながら現在は休止状態にあります。
その理由としては、発電量に対する木材の使用量コスト。それに電線利用の際に発生する電力会社へ支払わなければならない権利金(表現はこれで良いのかな?)が高額である。等々、クリーンエネルギーを使うにも、解決しなければならない現実問題がそこにはあるようです。
木を切り出す仕事、それを買い取りエネルギーとして町民に還元。そのサイクルをしっかり確立しなければならないのだが、決して簡単ではない模様です。
2つの施設の見学をしたら、みんな楽しみにしていたランチの時間!
くずまき高原牧場プラトー脇の、きれいな芝生のなかにある焼き肉ハウスでお肉を食べます。
参加者の皆さんには事前にメニューを選んでもらっていました。人気は真二つにわかれ、『幻のジンギスカンセット』派と『ジンギスカンと牛肉のセット』派で、長いテーブル中央を境目にジュウジュウと肉を焼く。
食事に夢中過ぎて自己紹介タイムもままならず・・・いや、焼き肉しながらは無理な話ですね。焦げるか、まわりのライバルにお肉奪われますわ(笑) なんてピリピリ感は皆無で、皆さん楽しくおいしい食事を楽しみながら、会話も弾み交流も図れたと思います。
締めにはミルクの町くずまきらしく、コーヒー牛乳と特濃の牛乳をゴクリ。
これもまた美味しかったです。
午後はついにあの風力発電に行きます!
To Be Continued…